昨今、リモートワークが注目される中、社内Wikiを導入する企業が増えています。なぜなら、社内Wikiを活用することで、社員同士が離れている場所でもナレッジを共有できたり、作業に必要な情報を一箇所に集中させたりできるため、リモートワーク下で非常に活用しやすいツールだからです。さらに、社内Wikiのメリットを知りたい方は下記のページを参考にしてください。
・社内Wikiとは!?情報とナレッジ共有が容易にできる企業を目指す
社内Wikiはツールを導入したり、Web制作会社に依頼したりすることで確立することもできます。しかし、自作で導入を検討している方も少なくないでしょう。そこで、今回は、社内Wikiを自作する方法やそのメリット等をご紹介していきますので、興味のある方はぜひチェックしてください。
社内Wikiを自作することができるのか?
「本当に自作って可能なの?」と疑問を持たれた方も少なくないでしょう。結論から言えば、できないことはありません。
インターネットを活用すれば、どのように作ればいいのか調べることができます。また、現在では簡単にサーバーを契約できる時代です。さらに、オープンソースソフトウェアを利用することも可能なため、幅広い方が制作できるのではないでしょうか。
しかし、社内WikiはWebアプリーケーションと同等の機能を持つツールです。そのため、Web制作に関する技術がない人は制作に膨大な時間がかかります。負担が大きいため、知識がまったくない方が1から作るのはおすすめしません。
社内Wikiを自作する方法
具体的な自作方法をご紹介していきます。自社で制作を検討している方は参考にしてください。
サーバー契約をする
Webサイト等はサーバー上で動くシステムです。そのため、サーバー契約をする必要があるでしょう。確かに、サーバーを自分で用意することも可能ですが、多くの費用を要します。レンタルサーバーやVPSでは、月額数百円〜数千円で貸し出しをしてくれるので、このようなサービスを利用して準備するほうが便利です。
サーバーには、下記の3つの種類があります。
・レンタルサーバー
・VPS
・クラウドサーバー
それぞれ特徴がありますので、比較して自分に適した種類のサーバーを選択してください。
Webサーバーを準備する
サーバー契約後、Webサーバーを構築しましょう。WebサーバーはApacheやnginxなどが有名です。レンタルサーバーでは、すでにApacheが構築されていることもありますので、Webサーバーを準備する必要がないケースもあります。逆にVPS等においては、いわゆる黒い画面で1からWebサーバーを構築していく必要があるでしょう。
Wikiエンジンを導入する
次にWikiエンジンを導入します。Wikiエンジンをインストールすれば、WikipediaのようなWebサイトを準備することが可能です。ベースとなるソフトウェアで、無料で公開されているものもあります。
Wikiエンジンとして有名なのがPukiwiki。特に便利な点は、データベースを必要としないことです。サーバー上にSQL DB等を構築しなくてもインストールするだけ運用できるので、初心者でも構築しやすいWikiエンジンのひとつと言えるでしょう。
WikiエンジンではなくWordPressで自作することも可能
社内WikiはWordPressで導入することも可能です。WordPressはコンテンツ管理システムのひとつで、インターネット上で公開されているWebサイトのほとんどがWordPressで構築されています。
WordPressには、プラグイン機能があり、プラグインをインストールするだけで社内Wikiに必要な機能を搭載させることも可能です。しかし、データベースを準備しなければならない、HTMLやCSSだけでなくPHPを使いこなす必要があるなど、いくつかのデメリットもあるので、その点は注意してください。
社内Wikiを自作して得られるメリット
自作することができれば、いくつかのメリットを獲得することができます。どのようなメリットがあるのか早速チェックしていきましょう。
費用を大幅に削減できる
1つ目のメリットは、費用を大幅に削減できる点です。例えば、社内Wikiツールを利用すると、初期費用や月額費用を支払う必要があります。つまり、コストが導入時と月ごとにかかりますので、費用面で負担が生じるでしょう。
一方、自作をすればサーバー契約料金だけで済ませられます。毎月数千円程度の支払いで運用ができるので、負担が少ないです。また、Wikiエンジン等はオープンソースソフトウェアのものもあり、初期コストを抑えられるという点も魅力になるでしょう。
知識があればオリジナル機能の導入が可能
2つ目のメリットは、オリジナル機能を搭載できるという点です。現在では、社内Wikiを構築できるツールがいくつか公開されていますが、そのほとんどにおいて使える機能が決まっています。
一方、自作をすれば、自社に必要な機能を自由に構築することが可能です。使いたい機能を搭載した状態で運用できるので便利でしょう。
サーバー等に関する知識を得られる
最後のメリットは、サーバー等の知識を獲得できる点です。例えば、PHPのインストール方法やWebサーバーに関する知識を知ることができます。楽しく作りながら知識を得られる点も魅力的です。
社内Wikiを自作する方が知っておきたい注意点
社内Wikiを自作することはできますが、いくつかの注意点があります。ご紹介する注意点をクリアにしなければ、自作で準備することは難しいでしょう。
サーバーの知識が必要
まずは、サーバーの知識が必要不可欠という点です。サーバーは通常のPCとは異なり、黒い画面でファイルの作成やプログラムのインストール等を行います。コマンド操作が求められるので、誰でも簡単にできるというものではありません。
また、必要に応じて既存ファイルを編集したり、作成したりする必要があります。初心者の場合、設定ファイルでさえも英語の羅列にしか見えず、とても高いハードルを感じる方がほとんどです。
Webサーバーを導入しなければならない
Webサーバーも自分で準備しなければなりません。サーバーにダウンロードし、インストールする必要があります。また、ドキュメントルートの設定等も自分で行わなければなりません。
場合によってはデータベースをインストールしなければならない
データベースのインストールも必要です。Pukiwikiはデータベースを必要としませんが、WordPressで構築する場合、データベースが必須になります。
PHPのインストールが必要
PHPをインストールする必要があります。レンタルサーバーは既存で導入されているケースがほとんどです。しかし、ルート権限が付与されないため、できることが限られます。そのため、VPSを契約する人が多いでしょう。
VPSは空っぽの状態で契約者に提供されるため、何もインストールされていない状態から作り上げなければなりません。そのため、PHP等も自分で1から準備する必要があります。
エラー等が発生する可能性がある
エラーが発生する可能性がある点も注意する必要があるでしょう。発生したエラーも自分で解決しなければなりません。サーバーに関する知識がなければかなりの時間を浪費してしまうケースも珍しくないため、知識がない人が自作するのは大変です。
まとめ
今回は、社内Wikiの自作方法について解説しました。自作をすることができれば、費用の削減など、さまざまなメリットを獲得することができます。しかし、Web制作やサーバーに関する知識が必要になるため、自社だけで構築するのは難しいと思われた方もいるのではないでしょうか。
自作が難しいと感じた方には、社内ポータル構築サービス「KYO-YU」がおすすめです。初期費用のみで制作が可能で、オリジナル機能も実装してもらうことができます。下記のページから無料デモサイトを利用できますので、興味のある方はぜひアクセスしてください。